2010年11月29日

建設の仕事紹介(とび・土工工事業)

こんにちは、ブルーだよ。

「とび職」も「土工工事業」も昔から存在していた伝統ある職種だね。
現在では、建設業を営むには28種類の建設業の種類(業種)ごとに、国土交通大臣又は都道府県知事の許可が必要なんだ。
そして、「とび職」と「土工工事業」は認可上一括りなので、この許可を受けると、「とび工事」と「土工事」の両方の仕事が出来るんだよ。

■『とび職』
建設業で高い所での作業を専門とする職人さんを指すよ。建築現場では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」とも言われているそうだよ。棟上の時、梁から梁へ文字通り飛んだので鳶といわれるんだって。

「種類」
1.足場とび 建築現場で必要な足場を設置する職人さん。
2.鉄骨とび 鉄骨構造の建築物の柱や梁になる鋼材をクレーンなどで吊り上げて組み立てる職人さん。
3.重量とび 橋梁の主桁架設を行ったり、プラントや空調給排水設備工事を行う専門性の高い職人さん。
4.送電とび 電気工事の知識を持ち、送電鉄塔に登って送電線の点検・補修をする職人さん。
5.基礎工事業のとび 主に住宅の基礎工事を専門とする職人さん。
6.曳き屋業のとび 建物を基礎と分離して、分解せずそのままの形で移動、移設する職人さん。
7.解体業のとび 建築物の解体や足場架構を行う職人さん。
8.煙突掃除業のとび 主に銭湯の煙突掃除を行う職人さん。

■『土工工事業』
土工事とは、土を対象とした作業の総称で、掘削、積み込み、運搬、盛り土、埋戻し、締固めを含むよ。土工事業は古代エジプト、メソポタミア、インダス、中国などに灌漑(かんがい)用ダム、水路や運河の遺跡がみられるように、歴史的にもっとも古く行われていた仕事だね。

「種類」
@コンクリートブロック据付工事、工作物解体工事の仕事。
Aくい工事、くい打ち工事、くいぬき工事、場所打ぐい工事の仕事。
B土工事、掘削工事、根切り工事、発破工事、盛土工事の仕事。
Cコンクリート工事、コンクリート打設工事、コンクリート圧送工事、プレストレストコンクリート工事の仕事。
D地すべり防止工事、地盤改良工事、ボーリンググラウド工事、土留め工事仮締切工事、吹付工事、道路付属物設置工事、捨石工事、外構工事、はつり工事の仕事。

「とび・土工工事業」の中には、建設業の28種類に該当しない、付帯工事や準備的な工事の職種も多く入っているんだって。
ナイス・ブルー。



山梨県の街づくり広場
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2010年11月25日

建設の仕事紹介(左官工事業)

こんにちは、ブルーだよ。
左官工事業は、建物の壁や床、土塀などを、こてを使って塗り仕上げる職種のことだよ。
左官工事の代表的な例としてはモルタル塗り、日本壁塗り、タイル貼り、ブラスター塗り、またサッシまわりのモルタル詰めや、打ちっ放しコンクリートの補修などがあるよ。一般的に最終的な表面仕上げの塗り工事全般の仕事をするんだね。

今では見かけなくなった、お蔵などの日本家屋は、竹などを格子状に編んだものの両面に、藁(わら)を混ぜた土を塗り重ねて土壁をつくったんだね。そこに漆喰を塗り雨に強い土壁にしたんだ。お城の白い壁もこれだね。
左官屋さんは日本家屋の壁の仕上げに欠かせない専門職だったんだね。

日本の建物のルーツは、地面を掘り、そこに柱を建てて草などで周りを覆った縦穴式住居だね。
家があるだけ良いけど、湿気の多い季節では快適だとは思えないよ。
夏は蒸し暑く、冬は寒い四季のはっきりしているて日本の家は、きっと、何千年も掛けて進化してきたんだね。

壁は、古くは柱が外側に見える真壁が主流だったけど、明治以降防火の観点から柱を壁の中に納める大壁が取り入られるようになったんだ。
お蔵は大事なものを保管しておくための建物だね。そのため、厚い壁で軸組を覆って、まるで土の家のようになっているんだ。
これで、周囲が火事になっても、お蔵の中は燃えないんだね。

最近は、建設工期の短縮化により、内壁の仕上げには塗装やクロス等が増え、外壁はサイディングパネルに変わったんだ。
ビルやマンション工事でも、工場で作ったコンクリート製品を組み立てる工法に変わり、左官工事が減り、職人さんの数も減って来ているんだって。

左官業屋さんは日本だけでなく、全世界にある建築に欠かせない職種なので頑張欲しいね。
ナイス・ブルー。


山梨県の街づくり広場
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2010年11月24日

建設の仕事紹介(大工工事業)

大工さんとは、主として木造建造物の建築・修理を行う職人さんのことだね。
同じ大工さんでもいろいろな仕事があるんだよ。

1)宮大工    神社・仏閣をつくるよ。
2)家屋大工   一般的な木造住宅をつくるよ。
3)船大工    木造の船をつくるよ。
4)建具大工   障子や襖などをつくるよ。
5)家具大工   家具をつくるよ。
6)型枠大工   コンクリート打ち込みようの型枠をつくるよ。

いずれの大工さんにも共通するのは、「木」の加工や組み立てを行うことだね。
僕たちが大工さんというと、一般的な家を建てる家屋大工さんを思い浮かべよ。
大工さんが作る家は、木造軸組構法といって、在来軸組工法ともよばる土台や柱、梁などを用いて組み立てるものだよ。
主に柱や梁といった軸組(線材)で支えたものだね。
漁師町では希に、船大工さんの工法を使った軸組のない家屋もあるそうだよ。
船の様にシェル構造をしていて、現代の建築基準法や建築の工法に当てはまらないんだって。

大工さんというと、木材を切ったり刻んだりするイメージだけど、いまではプレカットと言って、工場で木材を加工してから現場に持ち込むので、大工さんが加工することは少ないんだって。
プレカット工場は1990年ごろより急速に普及して、専用の複雑な形状をした刃物を持った機械が、全自動で木材を加工するらしいよ。
これにより、工期の短縮や現場での産業廃棄物の抑制、材料のムダが少なくなるのでコストダウンが図れたり、大工さんの技量や気象に左右されないメリットが有るとの事だよ。

インターネットで販売しているログハウスキットは、プレカットした木材の販売の事なんだね。
技術の進歩により、家を造るのもハイテク化してきて、家はまるで大きなプラモデルのようになっているんだね。
ナイス・ブルー。


山梨県の街づくり広場
posted by 一吉 at 13:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 建設の仕事紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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