屋根は直射日光や雪、雨から建物を守る役目だね。
ビルやマンションは鉄骨・鉄筋コンクリート造の建物で、屋上をヘリポートや何らかの用途として使用するので、屋根が存在しないんだ。
コンクリートはもともと水を吸収する性質を持つけど、これに加えてクラックが発生するんだよ。
クラックは建物の振動や温度変化で発生するんだ。コンクリートの初期硬化時の収縮によっても微小なクラックが発生するんだよ。
クラックから水が進入すると、雨漏りだけでなく、鉄筋を腐食させてしまうね。
そこで、屋上に防水工事を施す必要があるんだよ。
防水工事には、アスファルト防水、シート防水、塗膜防水があるんだ。
アスファルト防水は、油紙のように水をはじくアスファルトをフェルトにしみ込ませたシートを3〜5枚張り重ねた防水工事で、最も信頼性が高く、実績も1番多い工法だよ。この工法だけ防水層の上に押えのコンクリートを打設することが出来るんだよ。
シート防水は、厚さ2mm程度のシート状に加工した合成ゴムや、プラスチックの防水シートで建物の屋上を覆う防水工事で、鉄骨構造屋根の防水に適しているよ。
塗膜防水は、液状の防水剤を塗ったり吹き付けたりすることによって防水皮膜を作る工法なんだ。
下地の工夫と定期的な塗り替えが必要なんだって。
建物は屋根や防水層によって雪や雨から身を守るんだね。
ナイス・ブルー。