石工事業とは、石才を加工したり組み立てたりする職業のことだよ。
人類の初期からある職業の一つなんだね。
自然石は、木材と並んで歴史的に最古の建材なんだ。
エジプトのピラミッドやパルテノン神殿、ヨーロッパの建物は石で建築されているよ。
頑丈で長持ちする最高の建材だけど、加工に手間が掛かるのでコスト高となるんだ。
日本では、木材が手に入りやすかったのか、城壁以外の建築物ではあまり普及しなかったんだよ。
ヨーロッパに「三匹の子豚」という民話があるね。
一番上の子豚は藁の家、二番目の子豚は木の家、三番目の子豚はレンガの家を建てたんだ。
悪いオオカミは、藁の家も木の家も吹き飛ばしてしまう。
レンガで作った三番目の子豚の家は、頑丈だから吹き飛ばされない。そんな話だね。
この話からヨーロッパでは、家は石やレンガで建てるべきで、木の家は評価されないことが判るよね。
そうすると、僕たちが大工さんを思い浮かべるように、ヨーロッパでは「家を建てる人」というと、石工さんを思う浮かべるのかもしれないね。
現在では墓石や灯籠、モニュメントの加工や設置だけでなく、薄い石版を化粧板として製造したり、外装として化粧板を貼り付ける仕事もあるんだよ。
石を自在に加工できるなんて、すごい仕事だね。
ナイス・ブルー・